退職を自分で言えない人へ|退職代行のおすすめ12選と選び方や料金の違いを退職経験者が解説

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退職代行のおすすめ12選を料金と運営元の違いで比べる記事のアイキャッチ

もう辞めると決めたのに、自分の口から上司へ伝えるのは無理だと感じていませんか?

この記事では、料金と運営元を公式サイトで確かめた退職代行12社と、悩み別の選び方を書いています。運営元が弁護士なのか労働組合なのか民間の会社なのかで、頼める範囲が変わりますよ。

じん係長

私は製造業で8年働いた会社を辞めて、IT業界へ移りました。退職代行は使っていません。だからこそ、この記事の料金と運営元はすべて公式サイトで確かめました。

この記事でわかること

  • 悩み別に見た、自分に合う退職代行の選び方
  • 料金と運営元を公式サイトで確かめた12社の一覧
  • 弁護士と労働組合と民間業者で、頼める範囲がどう違うか
  • 申し込んでから退職までの流れと、その後に自分でやる手続き

読み終えるころには、自分に合う1社と払う金額を決められるようになっているはずです。行き先が決まれば、辞めるまでの流れも見えてきますよ。

どの退職代行を選べばいいか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

悩み別|自分に合う退職代行はどこ?

退職代行は、いま自分が何に困っているかで選ぶ先が変わります。

なぜなら、運営元が弁護士なのか労働組合なのか民間の会社なのかで、会社に対してできることが法律で分かれているためです。困りごとに合わない先を選ぶと、頼んだ後に「それはできません」と言われてしまいます。

いま困っていること候補になる運営元料金の目安
費用をできるだけ抑えたい(有給の消化を求めない場合に限ります。有給を使いたい方は「有給の消化や未払い分の支払いを求めたい」の行を見てください)民間業者15,000円〜(パート・アルバイトの方は弁護士でも12,000円からの社があります。下の一覧で弁護士法人川越みずほ法律会計の欄を見てください)
もう限界で、明日から出社せずに休みの扱いを会社に認めてもらいたい労働組合19,800円〜
有給の消化や未払い分の支払いを求めたい労働組合19,800円〜
損害賠償や懲戒解雇をほのめかされている弁護士22,000円〜(パート・アルバイトは12,000円から)
費用より対応できる範囲を優先したい弁護士または労働組合19,800円〜

行き先の見当がついたら、退職代行のおすすめ12選【料金と運営元の一覧】から具体的な社名を選べます。運営元ごとの違いをもう少し知ってから決めたい場合は、弁護士・労働組合・民間業者は何が違う?を先に読んでみてください。

申し込んだ翌日から出社しなくて済む仕組み

多くの方が最初に気にするのが「申し込んだら本当に明日から行かなくていいのか」という点だと思います。

これは、民法627条1項と有給休暇の組み合わせで成り立っています。退職の意思表示が会社に届いた日の翌日から2週間で雇用契約が終わり、その2週間を有給または欠勤として扱ってもらう形です。代行業者は、この2つをまとめて会社へ伝えます。

出典:民法(e-Gov法令検索)

出社しないで済むかどうかは、有給が残っているか、欠勤の扱いを会社が受け入れるかで決まります。この点は申し込む前の無料相談で確かめられますよ。

相談の前に手元に置いておくもの
  • 直近の給与明細(有給の残り日数が載っていることがあります)
  • 雇用契約書(期間の定めがあるかどうかを見ます)
  • 就業規則の退職に関する項目
  • 会社から借りているもの(制服・パソコン・社員証・鍵)の一覧

4つとも、申し込む前の段階でそろえておけるものばかりです。

退職代行のおすすめ12選【料金と運営元の一覧】

退職代行12社の料金が12000円から55000円まで幅があり、運営元の種別ごとに水準が違うことを示した図

運営元の種別ごとに12社を並べました。料金はすべて各社の公式サイトで確認したもので、確認日は2026年8月3日です。

並べ方は、運営元の種別ごとにまとめたうえで、その中は正社員の料金が安い順です。順位づけはしていません。

注意

料金やプランは変わることがあります。申し込む前に、各社の公式サイトで最新の金額を確かめてみてください。表の金額はすべて税込です。

サービス名運営元料金(税込)会社との交渉
フォーゲル綜合法律事務所弁護士法人22,000円〜(プラン制)できる
弁護士法人川越みずほ法律会計弁護士法人正社員22,000円/パート12,000円できる
退職代行ガーディアン東京労働経済組合19,800円団体交渉としてできる
男の退職代行toNEXTユニオン21,800円+組合費1,000円団体交渉としてできる
わたしNEXTtoNEXTユニオン21,800円+組合費1,000円団体交渉としてできる
退職代行SARABA労働組合(公式サイトに組合名の記載なし)24,000円公式サイトには「交渉が可能」とあり(組合名の記載はなし)
退職代行EXITENTRANCE株式会社(民間)15,000円できない
退職代行OITOMA株式会社H4(日本通信ユニオンと提携)20,000円提携する組合が行う
退職代行辞スル株式会社シーズ(民間)正社員22,000円/アルバイト18,000円できない(労働組合の記載なし)
退職代行イマスグヤメタイ株式会社Maimo(労働組合と提携)正社員22,000円/アルバイト21,000円提携する組合が行う
退職代行ヤメドキ株式会社25H(民間)24,000円できない(労働組合・弁護士の記載なし)
退職代行Jobs株式会社アレス(ユニオンジャパンと提携)27,000円/29,000円29,000円のプランで組合が行う

弁護士が運営する退職代行

会社から金銭を請求されている場合や、こちらから未払い分を請求したい場合の行き先です。訴訟や労働審判になっても、そのまま本人の代理人として動けるのは弁護士に限られます。

フォーゲル綜合法律事務所は、大阪弁護士会に所属する弁護士法人です。公式サイトの料金表には、ライトプラン22,000円、円満退職スタンダード25,000円、円満退職あんしんプラス55,000円が並んでいました。

このほか、業務委託解消スタンダード55,000円、同あんしんプラス110,000円という記載もありました。公務員退職あんしんプラスは55,000円、傷病手当サポートは33,000円となっています。

ライトプランは退職の通知を弁護士が行い、引き継ぎは自分で用意する形でした。LINEでの相談は24時間、電話は10時から19時まで、会社への連絡は平日8時から21時まで、という案内です。

弁護士法人川越みずほ法律会計は、雇用形態ごとに金額が分かれていました。公式サイトの記載は正社員・契約社員・派遣社員が22,000円、パート・アルバイトが12,000円、公務員が55,000円です。

有給の消化は追加費用なしと書かれている一方、未払い給与や退職金の請求は成功報酬制でした。裁判外の交渉なら経済的利益の22%、労働審判や訴訟なら38.5%という記載です。事前審査を通れば1ヶ月以内の後払いにも対応しています。

弁護士に頼むときの費用の見方

退職の代行そのものの料金と、請求の成功報酬は別立てになります。取り戻したい金額がある方は、相談の段階で合計いくらになるかを確かめておくと良いでしょう。

労働組合が運営する退職代行

有給の消化や退職日の調整を会社に求めたい場合の行き先です。労働組合は労働組合法にもとづく団体交渉として、会社と話し合えます。

退職代行ガーディアンは、東京都労働委員会の証明を受けた法人格を持つ合同労働組合、東京労働経済組合が運営しています。公式サイトには料金19,800円とあり、成功報酬や解決金に連動した追加費用、オプション料金はないと明記されていました。組合が直接運営しているため、民間の会社を挟まない形です。

男の退職代行は、合同労働組合のtoNEXTユニオンが運営する男性向けの窓口です。公式サイトの料金は正社員・契約社員・派遣社員が21,800円、アルバイト・パートが18,800円で、これに組合費1,000円が加わります。退職できなかった場合の全額返金保証があり、受付は24時間365日という案内でした。

わたしNEXTは、同じtoNEXTユニオンが運営する女性向けの窓口です。料金の体系も男の退職代行と同じで、正社員などが21,800円、アルバイト・パートが18,800円、組合費が1,000円でした。

公式サイトには、月額3,300円(税別)で1年に2回まで退職代行を利用できるサブスクリプションのプラン「ヤメホー」の案内もありました。

この記事で取り上げた12社のなかでは、男性向けと女性向けで窓口が分かれているのはこの2つです。

退職代行SARABAは、公式サイトに「労働組合である」と書かれているサービスです。料金は雇用形態を問わず一律24,000円で、入会費を含んだ金額とされていました。退職できなかった場合の全額返金保証があり、休日や深夜も可能な限り対応するという案内です。

組合名の記載がない社の見方

組合名まで公式サイトに書かれている社と、「労働組合です」とだけ書かれている社があります。交渉を任せたい方は、相談のときに組合の名称を聞いてみると良いでしょう。

民間の会社が運営する退職代行

運営しているのが株式会社であるサービスです。会社との話し合いは、労働組合と提携している社ならその組合が行い、提携のない社では退職の意思を伝えるところまでになります。

料金は抑えられますが、どちらの形かで頼める範囲が変わりますよ。

退職代行EXITは、特定商取引法に基づく表記によればENTRANCE株式会社が運営しています。公式サイトの料金は15,000円で、2回目以降は10,000円という記載でした。追加費用はないとされています。

労働組合との提携についての記載は見当たりませんでした。有給の消化や未払い分の支払いを会社に求めたい方は、ひとつ上の労働組合の項目を見てみてください。

退職代行OITOMAは、株式会社H4が運営し、労働組合の日本通信ユニオンと提携しています。公式サイトの料金は雇用形態を問わず一律20,000円でした。手数料9,000円で申し込みから最長1ヶ月の後払いにも対応しており、全額返金保証と、退職後に受け取れる給付金の診断サポートもあると書かれていました。

退職代行辞スルは、株式会社シーズが運営しています。公式サイトの料金は正社員が22,000円、アルバイトが18,000円で、顧問弁護士が監修しているという記載でした。後払いにも対応しており、相談は24時間受け付けています。

労働組合との提携についての記載は見当たりませんでした。有給の消化や未払い分の支払いを会社に求めたい方は、ひとつ上の労働組合の項目を見てみてください。

退職代行イマスグヤメタイは、株式会社Maimoが運営し、労働組合と提携していると公式サイトに書かれています。料金は正社員・契約社員・派遣社員が22,000円、アルバイトが21,000円で、コンビニ後払いを使う場合は880円が加わりました。監修は久松法律事務所の久松大輔弁護士と明記されています。

退職代行ヤメドキは、株式会社25Hが運営しています。公式サイトの料金は24,000円で、退職日が決まってから7日以内に支払う後払いの形でした。手持ちのお金がない状態でも申し込める点を特徴として挙げています。

退職代行Jobsは、株式会社アレスが運営し、合同労働組合のユニオンジャパンと連携しています。公式サイトにはシンプルプラン27,000円と安心パックプラン29,000円の2つが並んでいました。

組合に加入するのは29,000円のプランのほうで、27,000円のプランでは会社との話し合いはできません。後から組合に加入する場合は別途4,000円という記載でした。

注意

公式サイトに「交渉できます」と書かれていても、運営元が民間の会社だけで、労働組合とも弁護士とも関係がない場合は、その説明が成り立たないおそれがあります。運営元の名称が書かれているかどうかを見てみてください。

いちばん安いのは民間業者のEXIT(15,000円)ですが、それ以外の民間業者は労働組合のガーディアン(19,800円)より高くなります。金額の順と、頼める範囲の順は一致していません。

有給を捨てることになれば、差額よりも失うもののほうが大きくなる場合もありますよ。

どの社にするか決めきれない方は、弁護士・労働組合・民間業者は何が違う?で頼める範囲を確かめてから戻ってきてみてください。

弁護士・労働組合・民間業者は何が違う?

退職代行は弁護士と労働組合なら会社と話し合えるが、民間業者は退職の意思を伝えるところまでであることを示した比較図

会社と話し合えるのは弁護士と労働組合で、民間業者は退職の意思を伝えるところまでです。

なぜなら、弁護士法72条が、報酬を得る目的で法律事務を扱うことを弁護士以外に禁じているためです。

民間業者が会社に有給の消化や退職日の変更を求めると、非弁行為(弁護士でない人が報酬をもらって法律事務を扱うこと)にあたるおそれがあります。会社が断れば、そこで引き下がることになりますね。

一方で、労働組合が会社と話し合えるのは、日本国憲法28条が団体交渉権を保障し、労働組合法6条が組合の代表者に交渉の権限を認めているためです。会社が正当な理由なく団体交渉を断ると、同法7条2号の不当労働行為(法律が禁じている会社側の行為)にあたります。

できること弁護士労働組合民間業者
退職の意思を会社へ伝えるできるできるできる
有給の消化や退職日を会社と話し合うできる団体交渉としてできるできない
未払いの残業代や退職金を請求するできる団体交渉として求められるできない
労働審判や訴訟で本人の代理人になるできるできないできない
会社からの損害賠償請求に反論するできるできないできない

出典:弁護士法(e-Gov法令検索)労働組合法(e-Gov法令検索)日本国憲法(e-Gov法令検索)

有給の消化を断られている段階の方は、有給を拒否されたときの対処法に、自分で出し直すときの言い方を書いています。

表の4行目と5行目が、労働組合と弁護士の分かれ目です。組合は団体交渉として求めることはできますが、労働審判や訴訟で本人の代理人になることはできません。話し合いで折り合わず裁判所へ持ち込む場面まで見込むなら、最初から弁護士を選ぶ形になるでしょう。

ここまで読んで自分の行き先が決まった方は、退職代行のおすすめ12選の該当する種別から選んでみてください。

とはいえ、費用をかけずに済むならそのほうがいい、という気持ちも残りますよね。そこで次は、退職代行を頼まなくても済む場合の見分け方について書いています。

退職代行を使わないほうがいいのはどんなとき?

次の3つがすべてそろっているなら、費用をかけずに自分で辞められる可能性があります。

費用をかけずに済ませられる3つの条件
  • 会社から損害賠償や懲戒解雇を持ち出されていない
  • 有給の消化や未払い分の支払いについて、会社と話し合う必要がない
  • 退職届を郵送すれば、受け取ってもらえる見込みがある

なぜなら、退職の意思表示は書面を郵送する形でも成立するためです。民法627条1項は伝える手段を限っておらず、同法97条1項は、意思表示が相手に届いた時点で効力を持つと定めています。

内容証明(いつ誰にどんな内容の文書を送ったかを郵便局が証明する制度)の郵便で退職届を送れば、届いた日を記録として残せますよ。

出典:民法(e-Gov法令検索)

1つでも欠けているなら、代行を頼む理由があります。とくに、会社から損害賠償や懲戒解雇を持ち出されている方が自分で対応すると、話が長引きやすくなります。

じん係長

私の場合は、就業規則に「退職は3ヶ月前までに申し出ること」と書かれていました。転職先の入社日には間に合わない期間で、辞められないのではないかと焦りました。

就業規則の期間は、上の3つの条件とは別の話です。民法627条1項が優先されるという考え方については、後半のよくある質問で扱っています。

3つの条件を満たしていて、あとは切り出す言葉が決まらないだけという方は、退職の切り出し方と例文に、その場で使える言い方を載せています。ぜひ参考にしてみてください。

退職代行を使われた会社と上司はどう動く?

会社が損害賠償や懲戒解雇に踏み切るには要件があり、退職代行を使ったこと自体はその要件になりません。

労働基準法16条は、違約金や賠償の金額をあらかじめ決めておくことを禁じています。ここで注意したいのは、この条文が禁じているのが「金額を先に決めておくこと」だという点です。実際に生じた損害の請求は、別の条文で扱われます。

その請求は民法415条の債務不履行(約束した義務を果たさなかったこと)の問題になります。この場合、損害が生じたこと、退職との因果関係、金額のすべてを会社側が立証する必要がありますね。

会社から自分に電話が来ないかも、気になるところだと思います。業者は会社へ連絡するとき、今後の連絡は業者を窓口にしてほしいと伝えます。

ただし、会社が本人へ連絡することを禁じる法律はありません。着信があっても出る義務はなく、業者に伝えればもう一度申し入れてもらえますよ。

懲戒解雇を言われたときの見方

懲戒処分の妥当性を定めているのは労働契約法15条です。客観的に合理的な理由を欠き、社会通念上相当と認められない懲戒解雇(規律違反への制裁として会社が一方的に雇用契約を終わらせる処分)は無効とされています。

同法16条は解雇全般について同じ趣旨を定めており、懲戒解雇の場面では、まず15条の要件を満たしているかが問われます。

出典:労働基準法(e-Gov法令検索)民法(e-Gov法令検索)労働契約法(e-Gov法令検索)

引き継ぎについては、法律にそれを義務づける条文がありません。引き継ぎをしなかったこと自体を理由に、金額まで立証するのは会社側にとって簡単ではありません。とはいえ、記録を残しておくに越したことはないでしょう。

申し込む前にやっておけることやり方
引き継ぎのメモを残す担当している案件と進み具合を、共有フォルダかメールに置いておく
借りているものを返す準備をする制服・パソコン・社員証・鍵をまとめて、送れる状態にしておく
私物を持ち帰るロッカーと机の中を、出社できる最後の日に空にしておく
会社の連絡先を控える人事の窓口と直属の上司の連絡先を、代行業者に渡せるようにしておく
じん係長

私は自分の口で退職を伝えました。まず「もったいない」と言われ、次に「次はどこだ」と聞かれています。強く止められたわけではありません。

注意

実際に損害賠償を持ち出された場合は、自分で反論しようとせず、弁護士か、弁護士が運営する退職代行に相談してください。労働組合や民間業者では、この場面に対応できません。

退職代行を申し込んでから退職までの流れ

退職代行に相談してから入金し、業者が会社へ連絡して2週間で雇用契約が終わるまでの流れを4段階で示した図

相談から書類の受け取りまで、会社と話をする場面はありません。自分で動くのは、相談と入金、退職届の郵送、借りていたものの返却です。

なぜなら、会社への連絡と日程の調整は代行業者が引き受けるためです。会社から電話が来ることはありますが、出る義務はありません(退職代行を使われた会社と上司はどう動く?に書いています)。

離職票(失業給付の申請に使う、ハローワーク経由で届く書類)は、退職の手続きが済んだ後に届きます。

申し込みから退職までの流れ
  1. LINEかメールで無料相談をする(会社名・雇用形態・希望する退職日・有給の残り日数を伝える)
  2. 見積もりと対応できる範囲を確認して入金する
  3. 業者が会社へ連絡し、退職の意思と休みの扱いを伝える
  4. 退職届を郵送する(書式は業者が案内します)
  5. 借りているものを返し、私物を送ってもらう
  6. 離職票などの書類を受け取る

1つ目の相談では、次のように書いて送れば大丈夫です。

伝える内容そのまま使える書き方
依頼したいこと「退職代行をお願いしたいです。明日から出社せずに退職したいと考えています」
自分の状況「株式会社◯◯で正社員として勤務しています。有給は◯日残っています」
希望する日「最終出社日は◯月◯日、退職日は◯月◯日を希望します」
不安な点「上司から損害賠償の話が出ています。対応できるか教えてください」
費用の確認「今回の場合、合計でいくらになりますか。追加費用はありますか」

見積もりに納得できなければ、入金する前なら断れます。相談は無料と案内している社がほとんどです。申し込む前に、相談料の有無もあわせて確かめてみてください。

退職代行を使った後に自分でやる3つの手続き

退職した後は、貸与品の返却、書類の受け取り、保険と年金の切り替えの3つが残ります。

なぜなら、代行業者が引き受けるのは会社との連絡であって、役所での手続きは本人しかできないためです。

やること期限の目安持っていくもの・送るもの
会社から借りているものを返す退職日のあと速やかに制服・パソコン・社員証・鍵・健康保険の資格確認書(交付を受けている場合。追跡できる方法で郵送する)
離職票と雇用保険被保険者証を受け取る会社がハローワークへ出す期限が10日以内。手元に届くのはその後手元に届いたら、失業給付の申請でハローワークへ持参する
国民健康保険と国民年金に切り替えるいずれも14日以内離職票または退職証明書・本人確認書類・マイナンバーが分かるもの

離職票の期限は、誤解されやすいところなので補足します。雇用保険法施行規則7条が定めているのは、会社が資格喪失届と離職証明書をハローワークへ出す期限であり、事実のあった日の翌日から10日以内です。本人の手元に届くまでの期限を定めた法律はありません

そのため、退職日から3週間ほど経っても届かない場合に、業者へ会社の催促を頼む形になります。それでも届かなければ、ハローワークに相談できますよ。

マイナ保険証を使っている方は、健康保険で返すものはありません。

保険と年金の切り替えは、国民健康保険法9条1項国民年金法12条1項にもとづく届出です。期限はいずれも施行規則で14日以内と定められていました。

出典:雇用保険法施行規則(e-Gov法令検索)国民健康保険法(e-Gov法令検索)国民年金法(e-Gov法令検索)

じん係長

私は退職日と入社日を空けずに転職したので、保険と年金の切り替えはありませんでした。手続きは新しい会社に任せる形で済んでいます。

次の入社日が退職日の翌日なら、3つ目の手続きは不要になります。転職先が決まっている方は、退職日の設定を先に決めておくと良いでしょう。

退職代行のよくある質問

ここからは、申し込む前によく聞かれる疑問を集めました。どれも会社の規程で決まる話ですが、会社と話し合いが要る場面では、どの運営元に頼むかで結果が変わります

就業規則に「退職は1ヶ月前まで」とあります。それでも辞められますか?

民法627条1項は、期間の定めのない雇用(正社員や、契約期間の書かれていないパート・アルバイト)について、退職の申し入れが届いた日の翌日から2週間で契約が終わると定めています。就業規則は会社が定めるものですが、労働基準法92条1項により法令に反する内容にはできません。

実際には、就業規則の期間を尊重したうえで、間に合わないときに2週間を根拠に相談する形になります。

ボーナスの支給日の前に辞めると、受け取れませんか?

就業規則や賃金規程の支給要件によります。「支給日に在籍していること」と定められている場合は、支給日より前に退職日を置くと対象から外れます。

金額が大きい方は、退職日を支給日の後ろに設定できないか、相談の段階で代行業者に伝えてみてください。

社宅や寮に住んでいますが、すぐ出ないといけませんか?

いつまでに退去するかは、会社との契約や社宅規程で決まります。その日のうちに出るよう求められるとは限りません。

退去の時期を会社と話し合う必要がある場合、その話し合いも法律事務にあたるおそれがあります。労働組合か弁護士が運営する社を選ぶほうが良いでしょう。

退職代行を使ったことは、次の転職先に伝わりますか?

前の会社が転職先へ退職の経緯を伝える仕組みはありません。転職先に出すのは雇用保険被保険者証で、離職票ではないですね。

離職票の離職理由の欄も、自己都合か会社都合かが書かれるだけです。

契約社員でも退職代行を使えますか?

使えますが、辞められる条件が正社員とは違います。期間の定めのある契約は、原則として期間の満了まで続きます(民法628条。やむを得ない事由がある場合を除く)。

ただし、1年を超える期間の契約を結んでいて、初日から1年が過ぎている場合は、労働基準法137条により、いつでも退職を申し出られます(一定の事業の完了に必要な期間を定めるものなどは除きます)。契約書の期間の欄を先に見てみてください。

まとめ|運営元と料金を確かめてから申し込む

この記事のまとめ
  • 選ぶ基準になるのは、いま自分が何に困っているかです
  • 会社と話し合えるのは弁護士と労働組合で、民間業者は意思を伝えるところまでです
  • 損害賠償や懲戒解雇をほのめかされている方は、弁護士が運営する社が候補になります
  • 退職を頼むときの料金は12,000円から55,000円まで幅があり、業務委託の解消などはさらに高くなります
  • 退職した後は、貸与品の返却と書類の受け取り、保険と年金の切り替えが残ります

自分の口から言えないまま抱え込むより、頼れる相手に任せる手があります。代行を頼むかどうかは、いまの状況で何を守りたいかで決まります

まずは公式サイトで料金を確かめて、無料相談で自分の場合はいくらになるかを聞いてみるところから進めてもらえたらと思います。

あなたが納得できる形で次に進めることを、応援しています。

社名から選びたい方は、退職代行のおすすめ12選【料金と運営元の一覧】へ戻ると、運営元ごとに比べられます。

退職の目処が立って、次の職場をこれから探す方は、転職のロードマップに活動の全体像を書いています。ぜひ参考にしてみてください。

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